Aerial electrometry solution
空中電測®とは、当社が実施している電波測定のソリューションで、地上において自動車や列車、歩行などで行われていた従来の電波測定を、ドローン(無人航空機)を用いて空中で行うサービスです。
物資や貨物を積んだドローンが人の上でも安全に飛べるように、当社では空中電測®ソリューションで産業の発展と飛行の安全に寄与しています。
2020年から携帯電話の上空利用が解禁され、LTEモジュールを搭載したドローンが飛行するようになりました。
しかし上空は遠方からの飛来する電波(ノイズ)を受けやすく、電波環境は劣悪です。
電波環境の悪いエリアにドローンが入り込むと、通信が途絶えてしまう可能性があります。
電波の良し悪しを判定し、上空のエリアマップを作っていく、それが空中電測®です。
LTEモジュールを搭載したドローンは、自機の位置や機体姿勢などのテレメトリや、機体周囲や搭載物の状態を監視しているカメラ映像を、携帯電話網を介してGCS(Ground Control Station:地上局)に送信しながら飛行します。
ドクターヘリなどの有人機や他のドローンの接近による緊急回避や、急激な天候変化などによるルート変更が必要な場合は、GCSから送られた操縦介入の指示が付近の携帯電話基地局から送出され、回避行動、ルート変更を行い、安全に飛行を続けます。
もしも、飛行ルート上に通信圏外、弱電界などの電波環境の悪いエリアがあると、通信が途絶え監視不能(機体ロスト)になったり、アンコントローラブルに陥ったりし、安全な飛行ができなくなってしまう恐れが考えられます。
携帯電話は地上のユーザーが快適に使えるように電波測定を実施し、既存の基地局を調整したり、新たに基地局を設置したりして通信エリアを構築しています。
上空に向けて電波を調整した場合は逆に地上が悪化してしまう場合があり、上空に向けた調整はほぼ不可能です。
現状の通信エリアで、「上空でも使える空域」、「上空では使えない空域」を明確にし、“上空で通信でき且つ安全に飛行できる空域”を選択して飛行できるように、上空における電波測定『空中電測®』の実施が重要であると当社は考えます。